木材は長い年月を経て成長します。
そして建物の一部となっても成長を続け
上質の素材へと変化していくと言われています。
長い年月の中で美しく成長した素材を
残していくことは、 建物づくりに関わる
私たちにとって大切な仕事だと考えます。
先人の残した価値ある建物には、手間と知恵が
充分にそそがれています。人の手がかけられた
建物には人を魅了するちからがあります。
そのちからを絶やす事無く、歴史的・文化的価値の
ある建物をきちんとした状態で保存していくこと。
それは、現在では不可能となりつつある技術を
次の世代へと受け継いでいくことに
つながるのではないでしょうか。
古い建物であっても、シンプルで良い素材を新たに
組み合わせることにより建物は息を吹き返すのです。
住み継いでいくことで、新たな息吹を建物に
吹き込んでいく仕事を、建物づくりに携わる
全ての人に伝えていくことができればと思います。
たとえどんなに時代が変わったとしても、
本当に良いものを感じる心はいつの時代も
変わらないのではないかと信じています。